経験が人を作る

  一生懸命がんばったことは絶対に将来の糧になります。どんな経験でも。その分野で一流になれなかったとしても、がんばった経験を通して人間は大きくなります。

 全く違う分野の経験でも、その経験を活かせることは出来るのです。

 私はアメリカから帰ってきた後、タリーズコーヒーで働いていました。そこで一つの事をしながら、なおかつ周りの状況を把握し、次の作業プランを即座に作るという訓練が出来ました。

 例えば、ショートサイズのラテが同時に3つ注文が入ったので、ショットを3つ他の人(フェロー)に作る指示をして、自分はスチームミルクを作る。スチームミルクを作りながら店に入ってこられるお客様の人数の把握、待っていただいている間にメニューを見てもらうため、別のフェローにメニューを持っていく指示をする。次にラテを三つ同時に注ぎながら、次のお客様の注文に耳をかたむけて、次の動作を頭の中に描きながら、周りをざっと見てテーブル等が汚れてないか、お客様が席をちゃんと見つけられたかどうか等をチェック。同時にキャッシャー(レジ)にショーケースの中の商品(スコーンなど)をお勧めするように指示。

 といった事をひたすらする毎日を送ったお蔭で、緊張した時間の中でも周りがかなり見えるようになりました。英語のクラスでも、一人の子供に質問しながら他の子供の様子を確実に把握し、子供たちのちょっとした心の動きを敏感に察知してクラスの予定をその場で変えたりすることが出来ます。おかげで、クラス中は無駄な時間がほとんど無い上、常に子供たちにとって楽しいクラスが提供できています。タリーズで働いた経験が本当に生きています。(今は伊藤園に買収されてしまいましたが)

 人は色々な経験をして大きくなっていきます。その過程で楽しいこと、嫌なこと、しんどいこと、色々と経験します。一生懸命取り組んだことからは必ず何かしらの経験、将来の糧を得られると思います。そしてその経験は絶対に無駄にはならず、将来別の事をした時に適応できるものと私は信じています。